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ライオンキングは手塚治虫「ジャングル大帝」のパクリ?ストーリーや登場人物を徹底比較!

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1994年に公開された「ライオンキング」は2022年現在、映画史上最も観客動員数が多かったアニメーション映画と言われているほど、今もなお大人気の作品。

日本でも劇団四季によるミュージカルが、演劇史上初の無期限ロングラン公演され「ライオンキング」はまさにミュージカル界の王者とも言われています!

そんな大ヒット作品の「ライオンキング」が、手塚治虫の「ジャングル大帝」のストーリーと登場人物がパクリであると過去に話題になったのをご存じでしょうか?

その真相を探るべく、今回は「ライオンキング」と手塚治虫の「ジャングル大帝」のストーリーと登場人物を徹底比較して、パクリ騒動の実態をご紹介していきます!

 

ライオンキングは手塚治虫「ジャングル大帝」のパクリ?

手塚治虫の「ジャングル大帝」は1950年に漫画連載が開始され、1965年に日本で初のカラーによるアニメシリーズとしてテレビ放送がスタートしました。

ちなみに「ジャングル大帝」の主人公であるレオは、プロ野球チームの西武ライオンズのマスコットキャラクターとして採用されるほど、世代を超えた認知度を持っています。

そんな日本で大人気の「ジャングル大帝」は、1966年にアメリカでも「Kimba the White Lion」というタイトルで放送が開始。

一方の「ライオンキング」は、1994年に32番目のディズニーアニメーション作品として、全米で公開されました。

これまでのディズニー作品は、原作を基に描かれたアニメ映画が数多くありましたが、「ライオンキング」はディズニーの完全オリジナル作品として売り出されたとか。

そんなディズニー完全オリジナル作品と言われている「ライオンキング」が、なぜ「ジャングル大帝」のパクリと言われているのでしょうか?

 

手塚治虫「ジャングル大帝」のパクリと言われる理由は?


手塚治虫の「ジャングル大帝」は、アメリカ版では「Kimba the White Lion」というタイトルで放送され、主人公の名前がレオからキンバに変更されています。

「ライオンキング」の主人公の名前であるシンバと非常に似ていますよね。

また、両作品の舞台はアフリカのジャングルで父親を殺された子ライオンが成長していくストーリーの共通点があり、その他にも登場人物のキャラクター、描かれるシーンやカットにはたくさんの類似があると指摘されています。

 

パクリ騒動の結末は?

「ライオンキング」の公開後、「ジャングル大帝」と酷似していると多くのマスコミからから指摘されました。

これに対しディズニー側は、「ジャングル大帝」を見たことがないと主張し、「バンビ」やシェイクスピアの「ハムレット」から着想を得たとパクリ騒動に対して否定。

ディズニー側の主張に対し、疑問を抱いた日本国内の漫画家をはじめ多くの手塚治虫のファンが、ディズニーの配給会社に署名を添えた質問状を送るという騒動が勃発するほど。

ただ、この騒動に対して手塚治虫の遺族は「ディズニーファンであった故人がもしこの一件を知ったら、むしろ光栄に思うはずだ。」と公言し、手塚プロダクション側はディズニーを訴えることはしませんでした。

実は、手塚治虫は幼少期からディズニーのアニメ映画を観ており、漫画家よりもアニメ監督になることを夢見ていたほど、ディズニー作品の影響を大きく受けていたとか。

特に1942年に公開された「バンビ」は何百回も鑑賞し、バンビの影響を受けジャングル大帝のストーリーも途中で変化されていったとも言われているほど、ディズニーの大ファン。

つまり「ライオンキング」も「ジャングル大帝」も「バンビ」を下地に作成されていることになります。

ディズニーと手塚治虫はお互いに影響を与えながら、数々の有名な作品を生み出していったんですね。

 

ライオンキングのストーリーや登場人物を手塚治虫「ジャングル大帝」と徹底比較!

前半では「ライオンキング」と手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリ騒動に発展した経緯や、両作品の類似点を簡単にご紹介しました。

ここからは実際にそれぞれのストーリーや登場人物の類似点を徹底比較していきたいと思います。

 

ストーリーの類似点を徹底比較!

「ライオンキング」と「ジャングル大帝」はアフリカのジャングルが舞台となっており、父ライオンを殺され、子ライオンが苦悩しながらも成長していく物語です。

「バンビ」を下地に描かれた作品で、舞台が同じことを考えると、どうしたってストーリーが類似してくるのは仕方がないのかなと思いますよね。

ただ大きく異なる点は、「ライオンキング」は動物しか登場せず壮大なクオリティーで描くのに対して、「ジャングル大帝」は人間が登場し、動物と人間との関わりを描くことで命の尊厳を訴えているストーリー性があります。

この描き方は後にジブリ映画にも影響を与えているのかなと感じました。

ストーリーを深く見てみると、どの作品もアイディアは同じでも、根底に伝えたいメッセージ性などは大きく異なっていますよね。

 

登場人物の類似点を徹底比較!


前述の通り、両作品どちらもライオンの王の息子が主人公となります。

またジャングル大帝は日本版が「レオ」なのですが、海外版は「キンバ」という名前に変更され、ライオンキングの主人公である「シンバ」と非常に似ていますよね。

その他の登場人物も比較してみると、多くの類似点がありました。

 

類似点①主人公の相談役がどちらも猿

ライオンキング 手塚治虫 ジャングル大帝 パクリ ストーリー 登場人物出典元:http://www.kotaro269.com/

ライオンキングでは「ラフィキ」・ジャングル大帝では「マンドリル御爺さん」が、色々な知恵を主人公に助言をするなど物語の中での役割がほぼ一緒です。

 

類似点②敵役の特徴

ライオンキング 手塚治虫 ジャングル大帝 パクリ ストーリー 登場人物出典元:https://www.disneynohimitsu.com/

ライオンキングでは「スカー」・ジャングル大帝では「ブブ」

どちらも黒い鬣と左目に傷があります。

そして、子分としてハイエナを引き連れていることから、かなり酷似していますよね。

 

類似点③ヒロインのメスライオンはどちらも幼馴染

主人公と幼馴染は幼少期から仲が良く、共に遊ぶシーンがあるのが共通しています。

両作品の舞台がアフリカのジャングルであると、登場人物のキャラクターも類似してしまうのかもしれませんが、外見の特徴などは変化をさせて描いてほしかったなと感じました。

 

まとめ

今回は「ライオンキング」が手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリなのではないかという疑惑に関して、実際にストーリーと登場人物を徹底比較してみました。

両作品の類似点は数多くありましたが、どちらも「バンビ」の影響を強く受け舞台が同じ設定であることから、ストーリーと登場人物の特徴が似てしまうのは仕方ないことであり、パクリ騒動に関しての真相は闇の中です。

ただ万が一「ライオンキング」が「ジャングル大帝」を参考に作られたとしても、それぞれ作品の良さがあり、どちらも老若男女問わず世界中に愛されている作品であることは事実ですよね。

今回ご紹介した両作品の類似点を知った上で、改めて鑑賞してみると違った角度で楽しむことができるのではないかと思います。

ぜひ今回の記事を読んだ後に、ウォルトディズニーと手塚治虫の名作である二作品を比較してみて下さい!