「プリンセスと魔法のキス」はアメリカ・ニューオリンズが舞台のディズニー長編アニメーション映画。
黒人のプリンセスが誕生したことで話題になりましたが、その裏には人種差別について批判があったことをご存知でしょうか。
アメリカでは、人種差別による殺人や暴力といった事件も多く、今も残る繊細で微妙な問題となっています。
白人か黒人か、肌の色が違うことでどのような影響や問題があるのでしょうか。
今回は「プリンセスと魔法のキス」にどんな批判や白人・黒人問題があったのか、微妙な問題ではありますが、詳しく調査してみたいと思います。
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【プリンセスと魔法のキス】批判や人種差別があったのか調査しました!
人種差別疑惑があったディズニー。初の黒人ヒロインが活躍する『プリンセスと魔法のキス』を作ったが、物語中でヒロインはほぼカエル。王子もカエル。全体の7割くらいカエル。カエル映画となっている。 pic.twitter.com/qh9lTt8d8C
— めいやんヾ(*‘ω‘ )ノ (@mayan_someya) July 14, 2022
実は「プリンセスと魔法のキス」は、アメリカの黒人社会から批判を受けていました。
舞台となったニューオリンズには、長い間”黒人差別”や”奴隷制”の歴史が色濃く残っていた時代。
「プリンセスと魔法のキス」は、物語の中で『その事実に触れていない』ことが批判の原因だったようです。
映画であっても、辛い時代があったことをちゃんと伝えて欲しかったということですよね。
人種差別が描かれていないと批判の声
アリエルなぁ、人種差別とかじゃないんだけど、「リトルマーメイド」の実写だから、本家に寄せるのが筋なんじゃないか?とはおもう。
自分はプリンセスと魔法のキスが結構好きだし、肌の色なんて関係なくプリンセスになれるっていうのはめっちゃくちゃにいいと思う pic.twitter.com/tQU2sXdSJO— ヒーター (@he_at_er) June 7, 2023
「プリンセスと魔法のキス」の舞台は、1920年代のアメリカ南部・ニューオリンズ、黒人差別に苦しみながらも、独自の文化を築き必死に生きてきた時代。
そんな時代であったにも関わらず、「プリンセスと魔法のキス」では、『人種差別について全く触れていない』と黒人社会から強く批判を受けました。
ニューオリンズには奴隷制の歴史があり、たくさんの黒人がこの地に奴隷として連れて来られたのです。
その時の子孫が、今のニューオリンズに住む黒人たち。
そんな背景がありながら、「プリンセスと魔法のキス」では、黒人のティアナの親友が白人のシャーロットという、あり得ない設定に(汗)。
これに納得できなかった黒人社会から批判の声が上がった訳ですね、その気持ちはなんとなくわかる気がします。
人種差別は、私たち日本人には“関係ない問題”のように感じるかもしれませんが、今現在でも差別をうけ、辛い生活を強いられている人がいることを忘れてはいけませんね。
最初につけたタイトルは『カエルのお姫様』だった
『プリンセスと魔法のキス』でティアナがレストランを夢見る場面は、人種や差別に関する作品を残したアフリカ系アメリカ人画家アーロン・ダグラスの作風をオマージュしているようです。監修はジーニーの作画でお馴染みのエリック・ゴールドバーグ🧞♂️文化に対するリスペクト満載のプリキス。流石すぎる… pic.twitter.com/TTzsYSwx7c
— ぐり (@DENKInoKANZUME) October 7, 2022
ディズニーは、黒人のプリンセスを描くにあたり、人種差別との批判を受けることがないよう、いくつか変更した点がありました。
当初のタイトルは『カエルのお姫様』だったようですが、主人公が黒人であったことで差別を連想させるのでは、と急遽変更。
さらに、主人公の名前は『マディ』でしたが、“泥だらけ”という意味を含んでいるため、変更になっていました。
ティアナの職業は当初『メイド』の設定でしたが、奴隷制の歴史を引きずっていいるのでは、との批判を避けるためレストランで働くウエイトレスに変更になったのです。
主人公を黒人にしたことで変更したというのは、人種差別に配慮したということですが、ちょっと違和感を感じませんか。
なぜ始めに『カエルのお姫様・マディ・メイド』と設定したのでしょう、主人公を黒人プリンセスに決めた時点で配慮できた内容ではないのでしょうか…。
人種差別を意識し変更すること、それ自体が差別にあたるのではないかと、私は考えてしまいました(汗)。
【プリンセスと魔法のキス】白人・黒人問題に微妙の声
『プリンセスと魔法のキス』で気になるのは作中序盤「もっと購入額に色をつける買い手が現れた」とティアナとの契約を蹴った不動産屋の兄弟がラストで実は工場跡を売っていなかったことが明らかになる件。作中あからさまな差別はないって言われるけどこれ黒人又は女性であるティアナへの差別じゃね? pic.twitter.com/tAzUFSILg5
— ⁱⁱⁱ (@Thr_iii) April 26, 2021
アメリカでの白人と黒人問題は、今でも大きな問題となっていますね。
実は「プリンセスと魔法のキス」の物語の中でも、差別的な内容が描かれているのではないか、と言われているようです。
「プリンセスと魔法のキス」の物語では、黒人である主人公のティアナと、白人で親友のシャーロットの関係がどのように描かれているのか、詳しくみていきましょう。
黒人ティアナと白人シャーロットの関係性
人種差別疑惑があったディズニー。初の黒人ヒロインが活躍する『プリンセスと魔法のキス』を作ったが、物語中でヒロインはほぼカエル。王子もカエル。全体の7割くらいカエル。カエル映画となっている。 pic.twitter.com/qh9lTt8d8C
— めいやんヾ(*‘ω‘ )ノ (@mayan_someya) July 14, 2022
ディズニー初となる黒人プリンセスのティアナですが、幼馴染で親友のシャーロットは白人です。
この2人の信頼関係は厚く、お互いの夢をちゃんと理解し応援できる素敵な関係ですよね。
ですが、自分のレストランを持つ夢のため、がむしゃらに働くティアナに対し、シャーロットは裕福な家に育ち望んだものはなんでも手に入ってしまう、2人の環境の違い。
私が気になったのはシャーロットの家で行われた仮想舞踏会、ティアナは”友人”ではなく“料理人”として招待されるのです。
はっきりと差別とは言い切れなくても、黒人と白人の微妙な関係性が描かれているような気がしてなりません。
物語の最後、ティアナとナヴィーンは結婚し、レストランもオープンして幸せになります。
“差別なんて関係ないよ”と言わんばかりに、物語の最後を完璧なハッピーエンドで締めくくる、さすがディズニーだなと思いますよね。
黒人プリンセスの存在とは
プリンセスと魔法のキスみたー。おもしろかったー(^○^)🎶黒人プリンセス、親近感。笑笑 pic.twitter.com/fa92ukLafs
— フォロー外してくださーい (@27046868) April 7, 2013
ディズニープリンセスといえば、シンデレラやラプンツェルなど、白人のプリンセスが有名ですよね。
ポカホンタスやムーランは肌の色は黒く見えますが、“黒人“とハッキリ明記されているのは「プリンセスと魔法のキス」のティアナだけ。
子供たちにとって、自分と同じ肌の色のプリンセスがいるということは、とても重要。
ディズニープリンセスは、いつの時代も女の子の憧れですよね。
黒人に対しての差別は今でも深刻な問題、そんな中で生きる黒人の子供たちにとって、ティアナの存在はとても大きく、夢や希望になるのではないでしょうか。
まとめ
ディズニープラス入ってない人、これからも入る気がない人は12月1日の「プリンセスと魔法のキス」を見ないと今後一生見る機会がないと思うのでぜひ見てください。よろしくお願いします🙇♀️
ぬるぬる動く2D、絵画みたいな背景、踊り出したくなるジャズで最高なので!! pic.twitter.com/eYmHAH1L1C
— 🪷 は る 🪷 (@626_tiana) November 17, 2023
「プリンセスと魔法のキス」に対する批判や人種差別について調査してきました。
ティアナとシャーロットの関係性から、黒人と白人の微妙な問題にも触れましたが、やはり差別はあってはいけないことだと強く思います。
白人と黒人の問題は、日本にいるとピンとこない方も多いと思いますが、黒人差別のニュースを見ると微妙な気持ちになりませんか。
「プリンセスと魔法のキス」の、その時代背景や、ニューオリンズの歴史に触れることで、人種差別をもっと身近なものとして考える、良いきっかけになるのではないでしょうか。
今を生きる子供達の未来に、”差別や批判は過去のもの”と話せる日が来るといいですよね。
2023年12月1日に日本テレビの金曜ローショーで「プリンセスと魔法のキス」が放送予定です。
まずは難しいことを考えず、純粋にお話を楽しんでみてはいかがでしょうか♪