2001年に公開されたジブリ映画「千と千尋の神隠し」ですが、大人でもわからないからつまらないという声があります。
ジブリ映画では必ず何かしらの伝えたいことのテーマがあり、この映画でもどこかに伝えたかったことを示しているはず。
宮崎駿監督の伝えたいことやメッセージを探すのも、ジブリ映画の楽しみの一つですよね♪
そこで今回は、「千と千尋の神隠し」はわからない&つまらないのか、伝えたかったことや宮崎駿のメッセージはなにかを調査しました!
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【千と千尋の神隠し】わからない&つまらない?
広告もドラマも映画も、時代と共にわかりやすい=善という傾向にあると思う。そんな中で、久しぶりに「千と千尋の神隠し」を見た。正直、何度観ても宮崎駿の意図の大半を理解できてない。でも、わからないからこそ、魅力に感じる。今さらだけど「難解さ」と「大衆性」は矛盾しないということを学んだ。 pic.twitter.com/XYO7AfZw2x
— 荒木たくや (@arakitakuzou) January 9, 2022
「千と千尋の神隠し」では、世界観の深さと音楽、個性豊かなキャラクターたちが登場するのですが、それが面白いという声が多くありました。
その反面、物語の内容が「どうしてこうなったの?」といったシーンもあり、余計にわからなくて理解に苦しんだ方もいたようです。
そのためこの映画を何度も見て内容を理解し、面白く感じた方もましたよ。
それでは、「千と千尋の神隠し」がわからない、つまらないと言われる理由について解説していきますね!
物語の内容よりも遊び心?
千と千尋の神隠しを映画館でみた。なんかよくわからんけどいいよねっていう正体を探ろうと見ていたけど、やっぱよくわからないけどよかった。 pic.twitter.com/XrrhCJnM71
— まぶしお (@mabushio) July 19, 2020
宮崎駿監督作品に限らず、ジブリ映画には伝えたいテーマが必ずあると言われています。
しかしそれはわかる人にはわかりますが、わからない人には全く伝わらないのだとか。
私も数回見ていますが、何が面白いかと聞かれると悩んでしまいますね…。
この映画の中心は、セリフやエピソードを理解するのではなく、映画の中に宮崎駿監督の「しかけ」を楽しめるかどうかでつまらないと感じるかが決まるのではないでしょうか。
内容を重視している方からすると、この宮崎駿監督の遊び心が伝わらずわかりづらいと感じてしまうのかもしれません。
一度見ただけではわからない部分もありますが、独特の世界観やストーリーなので、わからない中にも印象に残るシーンも多くあります。
そこで何となく「もう一度見たいな」と思う作品となっているのではないでしょうか。
一度しか見たことない方は、何度も見ることで「千と千尋の神隠し」の面白さに気づけるかもしれませんよ♪
深い世界観が宮崎駿監督らしい
『千と千尋の神隠し』
初めて観たけど、今作も1周しただけじゃわからないねw
まず千尋は契約書に名前を書く時におそらく賢い子じゃなかったから自分の名前を間違えて(萩の字が違う)書いちゃうんだよね。
それによって湯婆婆に支配されずに済む。続#hyakumemovie pic.twitter.com/J8sA39Puf3— HYAKUME (@HYAKUME1979) May 9, 2021
「千と千尋の神隠し」は、まさに宮崎ワールドが満載で、前述したように監督の「しかけ」もたくさんあります。
看板もそうですが、登場人物の謎も多くあり気になることばかり。
カオナシの存在、電車の中にいた人たちは何者なのか、現世と異世界のつながりなど、探してみるとたくさんの謎があります。
その謎が多すぎるあまり、物語の内容が入らなかったり、わからないといった声が多くあがる原因の一つの可能性もあるでしょう。
しかし、私たちと同じ現代の日本人の千尋たちがごく普通の人間であることから、主人公と一緒に宮崎ワールドを冒険できるというわかりやすさがあります。
そのため、子供も大人も見やすい映画ではないでしょうか。
この映画の魅力の一つでもある絵の美しさや音楽の素晴らしさも、壮大な深い世界観がより一層引き立ちますよね。
監督の遊び心の「しかけ」もそうですが、独特の世界が見る人を惹き込ませる反面、宮崎ワールドが理解し難い映画ともいえるでしょう。
【千と千尋の神隠し】伝えたかったことや宮崎駿のメッセージはなにかを調査!
千と千尋の神隠しのメッセージは千尋の成長物語ではなく、『君が忘れていても僕は覚えているよ』らしい。 pic.twitter.com/awYZHJwjvl
— ジブリ♥fan (@ghibli_fan11) April 1, 2023
ジブリ映画には必ずテーマがあり、「千と千尋の神隠し」には”社会の厳しさ”や”現代人の不安”がテーマになっているように感じます。
そこからこの映画で伝えたかったことや、宮崎駿監督のメッセージが見えてくるのではないでしょうか。
また、この映画は千尋の成長物語のようですが、そうではないということを後に監督は語っていました。
千尋の成長物語ではない!
ジブリの千と千尋の神隠し
不穏な表現が混じっている問題
一部所をきりとって全体を判断しようとする者には多分理解出来ない作品だろう
宮崎駿は単純な勧善懲悪なんて書かない
そこに彼の伝えたい本当の奥深いメッセージがあるのだが
自分が正義と騙される愚か者には絶対に読み解けない作品であろう🤭 pic.twitter.com/O6E7QaN9uV— 水色△G▽ (@mizuirokataomoi) September 9, 2020
映画のパンフレットにも記載されていますが、宮崎駿監督は「千尋の成長物語ではない」と語っています。
両親に頼りっぱなしの千尋が、独特の世界に行ったことで自立し成長していく物語のようですが、「成長することはすばらしい」という簡単なテーマにはしたくなかったのだとか。
エンディングの歌詞にもあるように、”輝くものはいつもここに、私の中に見つけられた”ということがこの映画のテーマ。
もし千尋のような状況になったとしても「大丈夫、君はやっていけると子供たちに伝えたかった」とのことです。
現代の日本で自分の居場所がないと悩む子供たちに、前向きな応援の意味が込められているでしょう!
子供たちへのエールが隠されていた!
今日こそ頑張ろうヽ(´ー`)
家でもせんと落ちる千と千尋の神隠しの伝えたいことは
深かった。 pic.twitter.com/K7f1EQBQtp— ごんべえ (@gon110612) November 22, 2014
宮崎駿監督は映画を作る上で、常に子供たちのことを考えています。
そのため、ジブリ作品は大人はもちろん、子供たちにも人気がある映画なんですよね!
主人公の千尋は10歳の普通の女の子ですが、異世界に来たことによって厳しい環境下に置かれました。
その姿を子供たちに見せることで、「社会の厳しさ」「大人のリアル」を教えているのではないでしょうか。
「社会は厳しく辛いことも多くなるが、努力することで輝くことができる」という前向きなエールが感じます。
成長するにつれて悩みは大きく増えていくと思いますが、千尋もたった数日ですが異世界で過ごしたことで少しは大人になったはず。
たとえ今輝けなくとも「輝ける力が必ずある」ということを、子供たちに向けて応援メッセージを送っているのではないでしょうか!
まとめ
楽しみにしていた #鈴木敏夫とジブリ展 に行ってきました📷
ジブリが記憶に残るのは、伝えたいことがちゃんとビジュアルとキャッチコピーとデザインに落とし込まれているからなんだと改めて思いました。
千と千尋の神隠しの🍙や、ジブリのピアノ本も持ってたなぁ。
湯婆婆おみくじしました👵🏻 pic.twitter.com/vkX0ValMkF
— いくみ (@ikumi_ehime) December 13, 2023
今回は、「千と千尋の神隠し」はわからない&つまらないのか、伝えたかったことや宮崎駿のメッセージはなにかを調査しました!
この映画には、宮崎ワールドが他のジブリ映画よりも色濃くあるため、見る人によってはわからないやつまらないと感じるようです。
この映画で伝えたいことは、千尋やカオナシなどの姿を見せることで子供たちへのエールを送っているのかもしれません。
宮崎駿監督のメッセージはわかりにくい部分もありますが、伝えたかったことを理解することで映画の面白みがわかってくるはずです。
伝えたいことを知ってからもう一度「千と千尋の神隠し」を見ると、新たな面白さを見つけることができるでしょう♪