千と千尋の神隠し

千と千尋「形代」式神の正体とは?千尋やハクにまとわりついた理由も解説

千と千尋の神隠し 式神
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【千と千尋の神隠し】は2001年に公開以来、興行収入ランキング1位を19年間も保持していたスタジオジブリ作品。

未だにネット上で考察されている作品で、とても人気の高い映画です。

ぴよ吉
ぴよ吉
何回見てもおもしろいよねえ~♪

【千と千尋の神隠し】では式神(紙の鳥)がハクにまとわりつくシーンが印象的でしたよね。

「人形(ひとがた)」または「鳥形」の紙といえばなんとなく見覚えがある気がしますが、この式神の正体は何なのでしょうか。

また、千尋やハクにまとわりついていた理由も気になるところ。

ぴよ吉
ぴよ吉
陰陽師が使ってそうなイメージあるけど、具体的には知らないかも。

そこで、式神(紙の鳥)の正体は何なのか、千尋やハクにまとわりついていた理由について解説していきます!

 

【千と千尋の神隠し】式神(紙の鳥)の正体は?

式神(紙の鳥)がハクを襲い、千尋がなんとか助けようとするシーン。

式神(紙の鳥)のひとつひとつがどんどんまとわりついてきて四苦八苦するのですが、このシーンは全て手描きで作られたんだとか。

ぴよ吉
ぴよ吉
膨大な時間がかかってそうなシーンだね…!

この式神(紙の鳥)の正体は、銭婆の魔法で使役されたもの。

銭婆は湯婆婆の双子の姉で、ハクが式神(紙の鳥)から逃げているのは2人の仲が悪いことが根本的な原因です。

式神とは何なのか、なぜ湯屋の中に入らなかったのかについて解説していきます!

 

式神の正体は銭婆の魔法

式神と聞いてぱっと思いつくのは陰陽師なのではないでしょうか。

陰陽師は奈良・平安時代に実在していたとされており、公務員のように朝廷に仕えていました。

式神は陰陽師が使役する鬼や神様のことで、目には見えない存在。

ぴよ吉
ぴよ吉
これを銭婆が使っていたんだね。

銭婆は式神を「人形(ひとがた)」または「鳥形」の紙に宿らせて使役していたということですね。

この紙は「形代(かたしろ)」とも呼ばれており、自分の穢れや厄を身代わりのようにうつして浄化させるという機能もあるのだとか。

神社では厄年などのお祓いを受けるときに、形代に住所や氏名を書いて身代わりとする風習がありますね。

ぴよ吉
ぴよ吉
約1400年も続いている風習だそうだよ。

銭婆は強力な魔力を持つ魔女なので、式神を「人形(ひとがた)」に宿らせてハクを襲わせていたということです。

ひとつひとつに宿っているというよりは、集合体で意思を持っているように見えるシーンでしたね!

 

なぜ式神は湯屋に入らなかった?

銭婆の式神は、龍の姿をしていたハクをかなり消耗させていたように見えます。

しかし、千尋が手助けをしてハクを湯屋の中に誘導すると力を失っていましたね。

ぴよ吉
ぴよ吉
千尋も紙だらけになってた…。

銭婆の強力な魔法なら湯屋の中でも力を発揮できそうですが、それはできなかった様子。

なぜなら、湯屋は湯婆婆の領域だから。

湯婆婆はカオナシの存在にも遠隔で気づいていたので、湯屋の領域で起こった出来事はその場にいなくても察知できるようです。

ぴよ吉
ぴよ吉
悪口言ったら聞こえてそう。

しかし、1枚だけ式神が千尋の肩に乗って湯屋に侵入していたので、そこまで小さなものは気づけないのか、銭婆が何かを仕組んでいたのかはわかりません。

ハクを追い詰めて捕まえることもできたのかもしれませんが、千尋の登場により強行突破よりも様子見を選んだ可能性もありますね。

 

【千と千尋の神隠し】千尋やハクにまとわりついた理由も解説

銭婆の魔法によって使役された式神たちは、龍の姿をしたハクにまとわりついていました。

なぜなら、ハクは湯婆婆の命令で銭婆のところから魔女の契約印を盗んだから。

ぴよ吉
ぴよ吉
契約印は魔女にとってとても大切なものだよ。

契約印には呪いがかけられており、これによってハクは苦しむことに。

また、千尋の肩に1枚だけ残っていた式神の存在も味方なのかどうか気になりますよね。

それでは詳しくみていきましょう!

 

ハクから契約印を取り戻すためにまとわりついていた

式神がハクにまとわりついていたのは、ハクが魔女の契約印を盗んだから。

契約印を取り戻すために銭婆が式神をハクに差し向けたというわけです。

しかし、傷ついて苦しんでいるのは式神によるものだけではなく、契約印の呪いによって命を削られているからでしょう。

ぴよ吉
ぴよ吉
なんでそんな危険をおかしてまで盗んだんだろう…。

ハクに契約印を盗むよう指示したのは湯婆婆です。

銭婆と湯婆婆は双子の姉妹で、お金にがめつい湯婆婆が労働契約書を書き換えられないよう銭婆が契約印を保管していたんだとか。

銭婆は強い魔女なので、湯婆婆自ら行くことはせずハクに命令したんですね。

ぴよ吉
ぴよ吉
使い捨てのコマみたいに使ってるなあ。

式神たちは契約印を取り戻さなければならないのですが、湯屋の中に入ると1枚だけを残して撤退。

この1枚の式神については次で解説します!

 

千尋の肩に残った式神は味方?

1枚だけ残った式神は千尋にくっついて一緒に行動します。

千尋の登場で様子見することにしたようですが、契約印を取り戻すという目的を忘れたわけではないでしょう。

ぴよ吉
ぴよ吉
敵なの?味方なの…?

契約印を盗んだハクの命を奪うタイミングを狙っていたとすれば、敵だといえるでしょう。

後々、この1枚は銭婆の姿になり千尋を助けてくれますが味方というわけでもなさそうです。

銭婆の意思のままに動く式神を湯婆婆に気づかれず潜入させ、湯屋の中を偵察しつつ、契約印を取り戻すタイミングをうかがう…。

そして、たった1枚の式神から一時的に姿を現して坊や緑色の頭たちに魔法をかけてしまったことを考えると、敵に回すと怖い存在だということがわかります。

ぴよ吉
ぴよ吉
式神は手の部分がちぎれてるから、銭婆も腕が描かれてないんだよ~。

結果的には千尋が自主的に契約印を返しに行くことになるのですが、千尋がいなければどうなっていたことか…と思うとぞっとしますね。(笑)

 

まとめ

【千と千尋の神隠し】で登場した式神(紙の鳥)の正体は何なのか、千尋やハクにまとわりついた理由についてご紹介しました。

式神(紙の鳥)の正体は湯婆婆の双子の姉である、銭婆の魔法。

式神といえば陰陽師が「人形(ひとがた)」または「鳥形」の紙に神様を宿らせて、使い魔のように使役していますね。

ぴよ吉
ぴよ吉
とても強力な魔法なんだ~。

しかし、湯屋の中は湯婆婆の領域内のため式神たちは力を失ったようです。

また、千尋やハクにまとわりついたのは、ハクが大切な魔女の契約印を銭婆から盗んでしまったから。

契約印を取り戻すため式神を差し向けたというわけですね。

ぴよ吉
ぴよ吉
ハクは契約印にかけられた呪いにも苦しめられていたよ。

1枚だけ残った式神は千尋と一緒に湯屋の中で行動し、盗人であるハクの命を狙っていたのかも…。

そう思うと銭婆が敵に回ったときの恐ろしさを感じてしまいますね。

【千と千尋の神隠し】は意味深なシーンやモチーフがたくさん登場するので、式神(紙の鳥)の正体がわかりすっきりしたのではないでしょうか♪