君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるかは何を伝えたい?宮崎駿のメッセージや魅力を考察!

君たちはどう生きるか 何を伝えたい
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宮崎駿といえば日本を代表するアニメーターであり、小さい頃からジブリ映画を見て育ったという方は多いはず。

子ども向けの楽しい演出もありつつ、大人になってから見ると強いメッセージ性や違った魅力を感じる奥深さがありますよね。

ぴよ吉
ぴよ吉
見るたびに新しい発見がある~!

そんな彼の最新作【君たちはどう生きるか】が2023年7月14日に公開され、年齢的にも最後の作品といわれている中何を伝えたい映画なのかとても興味深いですよね。

そこで、【君たちはどう生きるか】は何を伝えたい映画なのか、宮崎駿のメッセージやその魅力について考察!

公開後、SNSやウェブサイトで飛び交っている感想や意見を参考にしつつ、私なりの考察も踏まえてご紹介していきます。

 

【君たちはどう生きるか】何を伝えたい?

今まで見た作品からも宮崎駿のメッセージを感じてきた方は多いはずですが、彼自身はどのような思いでアニメーションを作り続けているのでしょうか?

宮崎駿は何を伝えたいのか、作品を作るときにメッセージをどのように込めるのか、今までの発言などからご紹介したいと思います。

ぴよ吉
ぴよ吉
それをヒントに何を伝えたいのか深堀りしていくよ~!

【君たちはどう生きるか】ではタイトル通りの問いがメッセージだと感じる方が多く、私もそう感じた一人。

眞人は異界での冒険を通して生きることとは何なのかを体験することによって、自分がどんな世界で誰と生きていくのかを決意したのではないでしょうか。

【君たちはどう生きるか】というメッセージには、「世界をどう認識しているのか」、「どんな役割を持っているのか」、「何を大切にしたいのか」、「本当にこの世界で生きていくのか」、というたくさんの問いを含んだ言葉でもあるんですね。

 

宮崎駿は何を伝えたい?

宮崎駿が今まで取材や会見で発言してきた中で、『メッセージ性っていうので映画は作っていない』『メッセージはなるべく隠す』などのちょっとびっくりする内容の発言が。

ただ、【君たちはどう生きるか】では抽象的ではあるものの強いメッセージ性を感じた方も多いはず。

注目なのは、引退会見で『この世界は生きていくに値する』ことを子どもに伝えたい、それが根幹にあるのだと言っていることですね。

ぴよ吉
ぴよ吉
未来を生きていくのはいつの時代も子どもたちなんだもんね。

きっとその思いは今回の【君たちはどう生きるか】にも反映されているのではないでしょうか。

私たちは生きるに値する世界を子どもたちに見せることができるのか、深く考えさせられた言葉でもありますね。

眞人は宮崎駿自身が投影されているといわれていますので、眞人が認識した世界、そこで生きるという決意は、「自分はこういう世界で生きた、君たちはどんな世界でどう生きる?」という問いかけなのかもしれません。

 

清くて汚い世界でどう生きるかというメッセージ

眞人は母を亡くした後、母の実家に疎開しそこで新しいお母さんと出会うことに。

眞人は決して言葉には出しませんが、新しい母親にも、父の言動にも、新しい家や学校にも、嫌悪感を持っていることがわかりますね。

学校へ行かなくてもいいように自分で頭に傷をつけたことが、後々になって汚いもの、醜いものが自分の中にもあるという自覚につながっていきます。

ぴよ吉
ぴよ吉
世界の見方を変えたのが小説の【君たちはどう生きるか】なんだよね。

異界では若い頃のキリコと捕まえた魚を解体するシーンがありましたが、眞人はここで「生きる上で汚れることからは逃れられない」と学んだのではないでしょうか。

眞人が戦時中にも関わらず普通の生活ができたのは、父親の工場が戦争による恩恵を受けていたからであり、犠牲を払うことや汚れることとは無関係で生きていけないのです。

異界へ行く前の眞人はその自覚がなかったので、出された食事に「まずい」と言っていましたね。

ぴよ吉
ぴよ吉
「汚いこと」は世界にも自分の中にもあるけど、無くすことはできないなあ。

そして、大叔父にこの世界を継ぐよう言われる眞人。

例え理想通りのきれいな世界を創れるのだとしても、汚さと清らかさが混沌となった世界で生きるのだという彼の選択には心を打たれましたね。

この混沌を私たちの世界に置き換えてみると、これからの時代、混沌はもっと複雑に入り混じって単純な表裏一体ではなくなり、しかもそのスピードも加速していくでしょう。

ぴよ吉
ぴよ吉
しっかり自分を持ってないと流されちゃうよ~

そこで眞人は、「友達を作る」ことで生きていくと言っていましたね。

私たちは自分たちの世界をどのように認識して、どう生きていくのか、もう一度考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 

【君たちはどう生きるか】宮崎駿のメッセージや魅力を考察!

お話に登場する大叔父の建てた塔とその中の世界は、夢のように脈絡がなく不思議な出来事がいくつも起きますね。

実はこれは、スタジオジブリの比喩なのではないかといわれているんだとか。

そこで、塔とその世界に込められた宮崎駿のメッセージについて考察!

ぴよ吉
ぴよ吉
塔とその世界がスタジオジブリってどういうことだろう~?

また、今回も魅力あるキャラクターが登場していますが宮崎駿監督の身近な人がモデルになっているといわれていますので、詳しく調査しました♪

 

塔と異界はスタジオジブリの比喩なのかを考察!

夢の中の世界のように、常識や社会通念が通用しない一見ちぐはぐに見える異界。

登場人物や意味深な小物、生き物たちの不思議な生態やルールがそれぞれ何かの比喩なのではないかと話題になっていますね。

実は、この海と鳥の不思議な世界はスタジオジブリそのものなのではないかといわれているんだとか。

ぴよ吉
ぴよ吉
大叔父が作り出した世界だから、大叔父=宮崎駿…?

大叔父が眞人に、3日に1個積むように言った積み木は13個。

これらは今までの宮崎駿監督作品13作のことで、13個を3日に1個積むと39日間世界の均衡が保たれることになります。

スタジオジブリは設立から39年経っており、この数字は偶然とは考えにくく意図的に設定したのではないでしょうか。

宮崎駿が投影されている大叔父が創造した世界は、子どものように自由な発想で、歪だけれどギリギリのところで成り立っている創作物なんですね。

ぴよ吉
ぴよ吉
血縁者にしか継げないってことは、眞人=宮崎吾朗かな?

この美しくも絶妙なバランスでどうにか立っているスタジオジブリを次の世代に引き継ぎたいという宮崎駿の思いと、こんな世界は烏合の衆の王様であるインコの手で壊れてしまえばいいという皮肉も感じられますね。

もしかしたら、親世代が作った世界は子どもたちは引き継がなくてもいいんだという解釈もできるかもしれません。

 

魅力のあるキャラクターが登場!

宮崎駿は身近な人物をキャラクターのモチーフにすることが多いことでも有名ですね。

公開前、鈴木敏夫プロデューサーのラジオ「ジブリ汗まみれ」で登場人物について触れていましたが、その通りだったのではないでしょうか。

ラジオによると、眞人が宮崎駿、喧嘩相手のサギ男は鈴木敏夫プロデューサー、2人の仲裁役のキリコはジブリの色職人といわれている保田道代さん。

また、眞人の父親は宮崎駿の父親をモチーフにしているのではといわれていますね。

ぴよ吉
ぴよ吉
ヒミもかわいかったね~!

中でも人気なのが【もののけ姫】のコダマにそっくりのわらわら達。

白くて丸いかわいいキャラクターなのですが、異界がスタジオジブリの比喩だとしたらわらわらはアニメーターの卵のような存在でしょうか。

ペリカンに食べられてしまったり、ペリカンを追い払うためとはいえヒミに焼かれてしまったり、残るのは一握り…。

という、かわいい存在とは裏腹に厳しい環境に置かれているアニメーターの悲哀を感じますね。

 

ジブリ映画を視聴できる唯一の方法をご紹介!

『君たちはどう生きるか』を観た方の中には、もう一度、昔のジブリ映画を観たいと思われた方も多いのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
世界観が、ハウルやポニョに似ていてまた観たくなっちゃったわ〜!

年に数回、ジブリがテレビで再放送されますが、いつどの作品が放送される分からないので、観たい作品をすぐに観ることはできません。

また、BSやCSでもジブリのテーマソング特集などの特別番組が放送されることはありますが、作品自体の再放送はないのです!

さらに!テレビだけでなく、NetflixやU-NEXT・ディズニー+などの動画配信サービスでもジブリを観ることはできないことをご存知でしたか?

ぴよ吉
ぴよ吉
え〜…じゃあ、どうやって観ればいいの!?

現在、ジブリを観る唯一の方法、それはTSUTAYA DISCAS!!!

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まとめ

【君たちはどう生きるか】は、宮崎駿の伝えたいことやメッセージが色濃く詰まった作品。

何を伝えたいのかわからないという意見もありますが、やはり『君たちはどう生きるか?』という問いに集約されるのではないでしょうか。

自伝的映画ともいわれる作品の中で、宮崎駿は自身の世界観と生き様を表現し、見る側に自分の世界観とこれからの生き方を問いかけているのかもしれません。

ぴよ吉
ぴよ吉
『この世界は生きていくに値する』って子どもたちに伝えたいよね!

また、塔の中の世界はスタジオジブリの比喩ではないかと考察したところ、次の世代に引き継ぎたいというメッセージも垣間見えましたね。

ただ、お話では塔の中の世界は崩壊してしまったので、歪に成り立っている世界はいずれ壊れてしまう、子の世代は親の意思を引き継がなくていいという考察もできそうです。

塔の中の世界で登場していた魅力あるキャラクター、特にわらわらはSNSでも人気でグッズがあったら買いたいという声も多数。

動きも見た目もかわいいけれどなにかと不運なわらわら、コミカルなのにでかくて鼻息の荒いインコなど、今回も魅力的なキャラクターが登場して嬉しい限りです♪

ぴよ吉
ぴよ吉
同じ鳥類として負けてられない~!

何を伝えたいのか、解釈や考察はそれぞれ意見がありますので、幅広く調査してみると2回目、3回目に見たときの感想も違いそうですね!