記念すべき60作品目となる、ディズニーの長編アニメション映画「ミラベルと魔法だらけの家」はミュージカル・ファンタジー作品。
映画は私たちに何かを伝えようと、名言や名セリフなどから、多くのことを語りかけてくれますね。
その映画の伝えたい事はどのようなことなのか、意味を知り考察する…それも映画鑑賞の楽しみ♪
そこで「ミラベルと魔法だらけの家」が私たちに伝えたい事は、どのようなことなのでしょうか。
名言や名シーンも多く、その意味がわかるとますます「ミラベルと魔法だらけの家」が好きになるかも♪
名セリフや人気の歌の歌詞など、登場するキャラクターたちの気持ちを考察してみました!
Contents
【ミラベルと魔法だらけの家】伝えたいことは何?
映画、ミラベルと魔法だらけの家 観た。流石のディズニースタジオクオリティで画面見てるだけで楽しかった。が、
テーマは、せっかく特殊能力だらけの家族で一人だけ無能力の主人公という設定なのだから、人間の才能に関するテーマにして欲しかったけど…何故か家族の確執と再生物語だったのが残念 pic.twitter.com/kSvlDYJiqg— 奥 浩哉 (@hiroya_oku) December 6, 2021
伝えたかったのは、大家族だからこその絆と、それぞれの想いが交差する家族の複雑さ。
そして、どんな状況であっても、自分自身を認めてあげる事が必要で、大切であることを「ミラベルと魔法だらけの家」が私たちに伝えてくれていると思うのです。
制作した3人の監督へのインタビューから、「ミラベルと魔法だらけの家」が伝えたいこととはなんなのか、考えてみましょう。
伝えたいのは大家族だからこその複雑さ
ミラベルと魔法だらけの家観た
魔法が使える一族に生まれたのに魔法が使えない主人公ミラベルが、家族を守るために奮闘する物語
初のラテン系で眼鏡のディズニープリンセスだけど、テーマは徹底して家族愛とアイデンティティの確立に焦点を当てる
音楽も明るくゴキゲンで気軽に観られる映画だったな pic.twitter.com/ecB4rkxYSQ— 河豚川ポンズ (@SOxalic) August 9, 2023
テーマは『大家族』と語ったのは、バイロン・ハワード監督、脚本を兼ねたジャリッド・ブッシュ監督、そしてチャリーズ・カストロ・スミス共同監督。
テーマを決めるにあたり、お互いに深く共感できることが大事である、と話し合う中で、それぞれが『大家族』という、共通の環境で育ってきたことがわかりました。
家族をとても愛していましたが、時に複雑でもあることを感じていた監督たちは、それぞれが自分の家族のことを本当はよくわかっていないことに気付いたそうです。
それこそが「ミラベルと魔法だらけの家」で描きたかった大家族だからこそ、複雑であるということ。
ミラベルは自分だけがギフトがないことで、他の家族がとても羨ましく、幸せなんだと思っていましたが、実は姉のイサベラとルイーサもそれぞれに悩みを抱えていました。
「ミラベルと魔法だらけの家」は『自分は家族のことをどれだけ理解しているか、また家族は自分のことをどれくらい理解してくれているのか』を私たちに問いかけているのです。
大切なのは自分自身を認めてあげること
『ミラベルと魔法だらけの家』
そのままでも特別であること、家族愛がテーマの良いお話だった。色彩がものすごく素敵。楽曲良いな時思ったらリン=マニュエル・ミランダ。天才だな。 pic.twitter.com/fw38jHxiJH— やまねだよ (@ymndayo) December 30, 2021
幸せそうに見える人も、実は悩みやプレッシャーと戦っていて、みんな自分と同じなのだと気づくことで、“自分は自分でいいのだ”と認めることができたミラベル。
ハワード監督は子供の頃、両親にがっかりされることが、一番の恐怖だったと話しています。
これはアルマおばあちゃんの期待に応えたい、認めてほしいと思うミラベルと同じで、誰もが持っている感情ですよね。
監督たちは、この作品を見た人に「みんな同じように悩んだり、苦しんだりしている、あなただけじゃない、あなたはひとりじゃないよ」と伝えてくれています。
そして、ミラベルは思いやりを持って相手の立場に立つことができる、誰もが自分自身を認め思いやりを持つことで、成長できるのだと話していました。
これが、最近よく耳にする“自己肯定感を高める”ということなのですね。
【ミラベルと魔法だらけの家】名言や名セリフの意味も考察しました!
#終わり方が好きな映画
ディズニーのミラベルと魔法だらけの家かな。ラストの感動シーンで涙の後に楽しいリズミカルな音楽と共に皆笑顔で終わる。リメンバーミーと似てるけど個人的にこっちが話として好き。 pic.twitter.com/9bgFx2jjAx— 釐躱(リタ)7章🤦♀️ (@FSunfairy) September 8, 2022
映画を見終わったあと物語を振り返るときに、印象に残った登場人物の名言や名セリフを思い出したりしませんか?
それぞれのセリフには、たくさんの意味が込められているので、どのような気持ちで言っているのか気になりますよね。
言葉とは相手の受け取り方で、傷つけることも、元気を与えることも簡単にできてしまうので、全てのセリフが重要。
「ミラベルと魔法だらけの家」を見て感じた、印象に残った名言や、お気に入りの名セリフはどんなものがあるのでしょうか♪
名言や名セリフを考察とともにご紹介します
『ミラベルと魔法だらけの家』観た❗
魔法のギフトがもらえなかったミラベルの話🎁✨音楽と映像美が素晴らしい😍✨
個人的にはミラベルが家族の心を開いていくシーンがちょっと説得力不足かなぁって思えて、いまいち感情移入できなかったけど、好感を持てる登場人物は多いので、観て損はないと思う😌 pic.twitter.com/ZAdfpjV0ZL— MM (@t1mMeq2wCZwrmYO) March 9, 2022
名セリフや名言だなと思うものを集めてみたので一緒に見ていきましょう!
家族の誇りになってね
ミラベルが5歳になり儀式に向かう前にアルマおばあちゃんが言うセリフ。
“家族の誇り”とはかなり重い言葉で、アルマおばあちゃんのミラベルに対する大きな期待が感じられます。
儀式が失敗に終わったときの、アルマおばあちゃんの絶望もわかりますが、5歳のミラベルの気持ちを考えると切なくなりますね(泣)。
ギフトがあってもなくても、私も他の家族と同じくらい特別なんだから!
村の子どもたちに向かってミラベルが明るく答えます。
間違いなく本心からの言葉だと思いますが、実際は家族から冷たくあしらわれ、疎外感を感じているはず。
劣等感を抱えながらも明るく振る舞うミラベルに、「無理しなくていいよ」と声をかけたくなってしまいますよね。
僕は娘のことを考えているんだ!
ミラベルに対して激怒しているアルマおばあちゃんに、ミラベルのパパが言い返します。
少々おっちょこちょいで、ギフトを持たないお婿さんのパパが、おばあちゃんに強く言い返すのは勇気が必要だったはず。
ミラベルがちゃんと愛されているのだと安心したシーンでした。
あなた自身が奇跡だったのね
アルマおばあちゃんが、本当の“奇跡”は魔法ではなく『家族』だったのだと気づいた時にミラベルに言った言葉です。
魔法の家であるカシータはミラベルなら、家族の危機を乗り越え、絆を取り戻すことができる、アルマおばあちゃんにもその事に気づいて欲しかった。
『あなた自身が奇跡』だったと言われたミラベルが不憫に思えて、少しだけ違和感を感じてしまったのは私だけでしょうか(汗)。
ギフトがないことで虐げられてきたことを考えると、重要なセリフであると思いながらも、あなたが奇跡だったのねとあっさり片付けられてしまったな、と感じてしまいました。
名セリフや名言と言えば明るく前向きなものが多いように思えるのですが、どちらかというと、ネガティブなセリフが多く見えるのは気のせいでしょうか(汗)。
歌の歌詞も心に刺さる
「ミラベルと魔法だらけの家」観ました。
テーマはみんな特別って感じでした。
姉2人の心情を歌うシーンがすごく良かったです。
特にイサベラは最初から最後までめちゃくちゃ可愛かったです。これは人気出そう。
舞台のコロンビア🇨🇴には行ったことあるのですがまた行きたい素晴らしい国なので皆もぜひ pic.twitter.com/Bmco2sFJqD— Randy_Prime@研修医ストレンジ (@Randy__Prime) November 28, 2021
「ミラベルと魔法だらけの家」はミュージカル映画、それぞれのキャラクターが歌う曲には思いが込められているので心に刺ささりますよね。
挿入歌である『秘密のブルーノ』は一度聴いたら耳に残る中毒性があり、全米チャート1位になるほど人気に。
イサベラの『本当のわたし』は常に完璧でいなければいけない、家族のために自分の本心を隠している苦しい心情を歌っています。
ルイーサの『増していくプレッシャー』は自分の価値はどこにあるのかと、プレッシャーに押しつぶされそうな気持ちを力強く歌っていました。
最後に家族全員で歌う『奇跡はここに』は物語の全部がこの歌の中にある、と言っても過言ではないでしょう。
ぜひ歌やその歌詞にも注目してみてくださいね♪
まとめ
塚口サンサン劇場にて、ミラベルと魔法だらけの家を鑑賞。
ノリノリのラテン調のミュージカルは新たなディズニー音楽の傑作が誕生!
家族の絆を今作はテーマにしていて、ミラベルと家族の話はアナ雪の姉妹の物語と並ぶ良き作品に。
これはまた観たいぞ!
新たに好きなディズニー作品になりました! pic.twitter.com/VC7OqSeBxv— くまのグッチーさん (@46_movielife) November 26, 2021
「ミラベルと魔法だらけの家」が私たちに伝えたい事はなんなのかを監督のインタビューから知ることができました。
描きたかったのは大家族だからこその絆と複雑さ、そして自分自身を認めてあげることに意味があり、それが成長につながるのだと。
名言や名セリフの意味を考察すると、映画の本質や私たちに伝えたい事が、見えてくるような気がしますね。
「ミラベルと魔法だらけの家」は2023年11月17日に日本テレビの金曜ロードショーでテレビ初放送されます!
見る人によって感じ方は違いますから、それぞれにこれだと言う名セリフや名言を探し、家族で考察してみるのはいかがですか♪