宮崎駿監督の集大成作品といえばもののけ姫でしょう!
もののけ姫は、1997年に公開され、ジブリ作品でも屈指の名作と言われる作品です。
この作品は、人間と自然の共存をテーマにしており、自然の畏怖をタタリ神などで表現していますよね。
そんな、タタリ神に対して、ヒイ様が祝詞のセリフを口にしていました。
ですが、このセリフの意味がわからないという人も多かったのではないでしょうか!
ヒイ様の祝詞を、全文ひらがなにして解説すると簡単に理解できそうですね!
今回は、ヒイ様の祝詞を全文ひらがなで簡単にして、セリフの意味を解説していきます。
Contents
もののけ姫の祝詞(ヒイ様のセリフ)の意味とは?
もののけ姫 25周年
おめでとうございます☁️
今までも、そしてきっとこれからも大好きな作品。
#もののけ姫25周年 pic.twitter.com/jkNztNQqvw— ぽっけのどんぐり (@Kaze_Tani_1984) July 11, 2022
もののけ姫は、タタリ神に祟られたアシタカと、山犬に育てられたサンを中心に、懸命に生きる人間と、人間の営みに抗う自然を描いた物語です!
この作品は、人間の営みが原因で、自然が破壊されているという単純な話ではなく、懸命に生きる人間が、どう自然と向き合うべきなのか考えさせられるストーリーなんですよね♪
そのため、少し物語が難しいと感じるかもしれませんが、公開から25年以上経過した今でも、歴史に残る名作として愛されています。
そんな、少し難しいもののけ姫でも、特に難解なものが、ヒイ様がタタリ神に言った祝詞かもしれません。
ヒイ様のセリフは、タタリ神に対して言ったもので、荒ぶる神よ落ち着いてくれという意味あいがありました!
まずは、ヒイ様の祝詞について詳しく見ていきましょう。
もののけ姫の祝詞とはヒイ様がタタリ神に言ったセリフ
もののけ姫のたたり神とシシ神
人面鹿は未だに怖い #子供の頃怖かったもの pic.twitter.com/oHO6J8dpkY— 鵺永 (@n_spoooon) December 12, 2018
もののけ姫の祝詞とは、ヒイ様がタタリ神に対して言ったセリフのことです。
ヒイ様は、エミシー族の長老であると同時に、巫女と呼ばれる存在でした!
そんな、ヒイ様は巫女ということで、占いなどを得意としており、タタリ神に対しても巫女として対処していたと思われます。
その際に、タタリ神に対して言ったセリフが、祝詞と言われるものでした。
祝詞というのは、神様に対する敬語のようなものであり、普通の言葉ではありません!
では、次にヒイ様の祝詞には、一体どのような意味があったのか説明していきます。
ヒイ様のセリフには荒ぶる神よ落ち着いてという意味がある!
◎本日、9月5日は「#国民栄誉賞の日」です。
ジブリ作品に参加された方では、『もののけ姫』でヒイ様の声を担当した森光子さんと、乙事主の声を担当した森繁久彌さんが国民栄誉賞を受賞しています。 pic.twitter.com/k5axaUE8Um
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) September 4, 2022
祝詞というのは、神様に対する言語であり、視聴者の多くが、意味を理解できなかったと思います。
実は、ヒイ様の祝詞は、タタリ神に対して、荒ぶる神よ落ち着いてという意味の言葉を言っていました!
ヒイ様のセリフは、普段聞くことがないものだったので、わからないのも当然ですよね。
その後は、アシタカを占い、西に向かうように助言していました。
ですが、これはタタリ神の呪いを受けたアシタカを、村の外に追い出すためだったとも言われています。
ヒイ様は、長老であり巫女という立場であるため、呪いを受けた人間を村に留まらせるわけにはいかなかったのかもしれませんね。
もののけ姫の祝詞「かしこみかしこみ申す」を全文ひらがなで簡単に解説!
「もののけ姫」1997
ジブリに入社したときは制作も佳境のときで現場はピリピリしていたし、監督の怒声もよく聞こえていてドキドキしてました。
デジタルではなくセル画だったので線の引き方も独特の気の使い方が必要でした。
猪とか山犬とか毛皮をたくさん描いたなあ。 pic.twitter.com/va8QDFfbD3— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) October 21, 2020
もののけ姫は、タタリ神など悍ましい存在から、人間が自然を破壊することの恐ろしさなどを表現し、環境問題などについて考えさせられる作品です。
そんな、もののけ姫では、神であるタタリ神に対して、ヒイ様が祝詞で荒ぶる神を説得していました。
ヒイ様の祝詞は、タタリ神に対して、非常に丁寧な言葉を使い、古墳のようなものを作り、祀りますので鎮まりくださいと言っています。
次は、祝詞の全文をひらがなにして、一つ一つ簡単に解説していきましょう!
全文ひらがなで簡単に解説!
もののけ姫やるよ。
「いずこの 荒ぶる神とは存ぜぬも
かしこみ かしこみ申す
この地に塚を築き
あなたの御霊をお祭りします
恨みを忘れ 鎮まりたまえ」
「曇りなき眼で見定め、決める。」
っていうセリフが好き。 pic.twitter.com/oQFK1V8ZP7— yukichi11 (@iharatti) July 4, 2014
ヒイ様が、タタリ神に言った祝詞を、簡単に解説するため全文ひらがなにすると、以下のようになっています。
いずこよりいましあらぶるかみとはぞんぜぬもかしこみかしこみもうす。このちにつかをきずきあなたのみたまをおまつりします。うらみをわすれしずまりたまえ
まず「いずこよりいましあらぶるかもとはぞんぜぬもかしこみかしこみもうす。」は、どこから来た荒ぶる神様かはわかりませんが、心からお祈りを捧げると言っているんですよね。
そして、「このちにつかをきずきあなたのみたまをおまつりします。うらみをわすれしずまりたまえ」は、この地に塚を作り、祀りますのでどうか鎮まりくださいと言っています。
ヒイ様の祝詞は、セリフだけだと少しわかりづらかったかもしれませんが、文字にしてみるとすごくわかりやすいですよね。
このセリフでヒイ様は、巫女として神様に謙り、村をタタリ神の呪いから守ろうとしたことがわかりました!
祝詞からヒイ様が日本神道を信仰していたことがわかる!
シシ神は、鹿がモデルです。
宮崎駿監督が『もののけ姫』の構想を練っている時期に、社員旅行で訪れた奈良公園で鹿を見て、モチーフにすることに決めたそうです。
神道では鹿が神の使いのため、宮崎監督の中で結びついたのではないかと思われます。#もののけ姫 pic.twitter.com/rdjknGO32J— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 13, 2021
ヒイ様の祝詞は、文字にするとわかりやすく、タタリ神に何を言っていたのかよくわかりましたよね。
ですが、1つだけ「かしこみかしこみもうす」という言葉だけは、聞き馴染みがなく、どういう意味なのか気になりませんでしたか?
実は、この「かしこみ」というのは、神様への最大限の畏怖と敬意を表しており、心からお祈りしますという意味の言葉なんですよね!
そして、ヒイ様は「かしこみかしこみ」と2度繰り返していることから、二重で畏怖と敬意を伝えようとしていたことがわかります。
つまり、ヒイ様の祝詞は、タタリ神に対して非常に丁寧で、タタリ神をとても敬っていることを示していたということですね。
さらに、この「かしこみ」という祝詞から、ヒイ様が日本神道の信仰をしていたこともわかります。
なぜなら、この「かしこみ」というのは、日本神道で神様に対して心からの敬意を表す言葉だからなんですよね。
そのため、ヒイ様の祝詞からは、タタリ神様に最大限気を使っていたという事実と、日本神道を信仰していたということがわかるという、非常に奥深いセリフとなっていました!
まとめ
7月21日に金曜ロードショー
「もののけ姫」
ノーカット放送。ノーカット放送って
子供の頃、CM無しなのかと思ってました。CM無しで映画前と映画後にCM全部まとめてくれるといいのにね。
なんてね pic.twitter.com/1cMpm8SVuT— ダイやん@映画×洋服×ARTが生きる糧 (@daiyan0224) July 7, 2023
今回は、もののけ姫の祝詞の意味を、ヒイ様のセリフを全文ひらがなにして、簡単に解説していきました!
ヒイ様のセリフで、タタリ神に祝詞を言うシーンがありますが、この祝詞の意味は、荒ぶる神よ落ち着いてと言う意味です。
全文ひらがなにすると、簡単でわかりやすく、タタリ神のために塚を作って祀り、祈りを捧げますので、鎮まりくださいと言っていることがわかりましたよね。
さらに、かしこみという言葉は、日本神道のもので、神様に対する言語だということもわかり、よりもののけ姫の世界観が理解できたことでしょう♪
2023年の7月からは、ジブリ最新作『君たちはどう生きるか』も公開されますので、過去の名作と共に最新作も映画館で楽しんでくださいね!