1997年7月に公開された「もののけ姫」ですが、宮崎駿監督の集大成的作品として発表された作品でもあり、日本映画の歴史的興行記録を塗り替えるほどの大ヒットになりました!
そんな「もののけ姫」の元ネタが「づりゅっちゅな」なのではと言われているのはご存知でしょうか。
また、モデルとなった妖怪がいるという噂もあり、日本にはさまざまな妖怪がいますが、どんな妖怪がモデルになったのか気になりますよね!
「もののけ姫」にも他の作品同様に原作があるということで、どのような物語が繰り広げられているのかも気になるところ…。
そこで今回は、もののけ姫の元ネタは「づりゅっちゅな」なのか、モデルとなった妖怪や宮崎駿の原作もご紹介します!
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【もののけ姫】元ネタは「づりゅっちゅな」?
もののけ姫 宮崎駿監督・脚本・原作
室町時代。タタリ神の呪いを解くため旅立った少年アシタカは、人間でありながら神々の側に居る「もののけ姫」と呼ばれる少女サンと出会う。。説明不要でしょう。スタッフやキャストが煮えたぎるように能力を発揮した傑作。一人で映画は出来ない。海外ではも一つ pic.twitter.com/lSTDmETQ7G
— たつぼう (@junklandZ) March 9, 2023
「もののけ姫」は、古代の日本を舞台に、自然を壊していく人間とそれに対抗する生き物たちとの戦いを描いた作品ですよね。
実はこの「もののけ姫」に出てくるタタリ神の元ネタとなったと言われているのは、群馬県に伝承されている生物「づりゅっちゅな」なんだとか!
物語の中では、名前に「祟り」がついてるので、悪い神のような感じもしますが、実はそんなことない良い神様のようですよ!
それでは、「づりゅっちゅな」について詳しく説明していきますね♪
タタリ神は実際にいた!?
モロ「生きろ。そなたは美しい」。
罠にハマるな!
同害報復の罠にハマるな!
殺意を宿すことになる。#天の理法#タタリ神#もののけ姫 pic.twitter.com/MNtttMGkoq— 平和への道@彡トシピコ彡 (@toshipiko1) June 28, 2023
物語の中で少年・アシタカが、村を守るためにタタリ神を殺してしまいました。
そのタタリ神の元ネタとなったのは、実際にいたと言われている「づりゅっちゅな」という生き物!
500年以上前に群馬県にあたる場所で、「づりゅっちゅな」という生き物が発見されたという書物が最近見つかったのだとか。
その書物には、それまで深刻だった食糧難が「づりゅっちゅな」が発見されて以来、見違えるように豊作物が育ったということが書かれており、それから「づりゅっちゅな」は、豊作の神として信仰されました。
づりゅっちゅなが発見されたとされる4月1日になると、毎年群馬県の一部の人たちが天に向かって豊作のお祈りを捧げているんだそうですよ。
「づりゅっちゅな」とはどんな意味?
屋久島旅行✈️
縄文杉は10時間のトレッキングで22キロ歩いて、筋肉痛😖
さらに次の日その筋肉痛のまま白谷雲水峡を2時間歩いて、足が終わった🦵
民宿の階段上がるのマジでしんどかった縄文杉は(推定樹齢2,170年~7,200年)
白谷雲水峡はもののけ姫の舞台 pic.twitter.com/klxBV1YVmW— めぐ@ラ (@r_in_6) June 27, 2023
「づりゅっちゅな」は豊作の神様として崇められていたことをお伝えしましたが、現代では言葉のニュアンスが人気で若者にネット言葉として使われているようです。
元々は群馬県の六合村で使われている方言なんだそうですが、今では過疎化が進み、その言葉を使っている人は少ないんだとか。
「づりゅっちゅな」は、アムハラ語の「ヅリュッアンチュナマットー」の略としても使われていることがわかりました。
意味は、「来る・来た・ようこそ」など…。
もののけ姫とは全く関係ないところで、この言葉が使われていることが驚きですよね!
【もののけ姫】モデルとなった妖怪や宮崎駿の原作もご紹介!
本作にもミノノハシが登場します(画像1赤枠)。地味ですが宮崎作品最多登場キャラで、初出は「シュナの旅」(画像2)で、「天空の城ラピュタ」(画像3)、漫画版「風の谷のナウシカ」第7巻(画像4)にも登場します。#もののけ姫 pic.twitter.com/H9zBpwNkWe
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 13, 2021
タタリ神は、神様が持つ荒神としての姿で、本来の姿から憎しみや怒りが引き金となってタタリ神になります。
そんなタタリ神のモデルになったのは、土蜘蛛という日本を魔界に変えようとしていた怪物と言われていました!
そして「もののけ姫」の原案と言われているのが、1983年に発売された「シュナの旅」。
まずはタタリ神のモデルとなった妖怪についてご紹介していきますね♪
タタリ神は蜘蛛がモデル?
おはようございます🌾
もののけ姫に出てくる祟り神。これは土蜘蛛のオマージュ。
土蜘蛛とはヤマト朝廷、天皇家に従わなかった豪族や土着の部族の蔑称なんです。
最初に蝦夷族の王子アシタカが退治する。そして近寄ってきたジゴ坊(朝廷)には何言っても分からん奴らと一蹴。
中立を行くパンクな映画🌾 pic.twitter.com/INWigM1XCL— いなっち!|山買った|中国輸入 (@inacchi_talk) July 30, 2021
巨大なイノシシに蛇やミミズような妖怪がまとわりついたような姿のタタリ神。
6本足にも8本足にも見えますが、それは土蜘蛛を表しているからだそうです。
土蜘蛛とは、平安時代の源頼光伝説にもでてくる京都の妖怪。
源頼光に退治されたとされる巨大な蜘蛛の化け物として描かれましたが、実際は天皇に服従しなかった部族の別称なのだとか…。
そのことから「もののけ姫」のタタリ神は、憎しみや怒りがきっかけでタタリ神に変わってしまうんですね。
原作は「シュナの旅」!
一族の長になるはずだった若者が旅先で怪僧と野営するというアイディアは、宮崎駿監督が1983年に描き下ろした絵物語「シュナの旅」にもありました。ちなみに、同作品のラジオドラマでシュナの声を演じたのはアシタカと同じく松田洋治さんです。#もののけ姫 pic.twitter.com/pogNW1cXsr
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 13, 2021
ジブリの原点とも言われている「シュナの旅」ですが、1983年に徳間書店から出ており、全てカラーのイラストと詩文でできた絵本のような本です。
チベット民話の「犬になった王子」が元となっていて、登場人物や世界観は「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」と似ています。
ヤックルやミノノハシは「もののけ姫」にも出てきているんだとか!
「もののけ姫」では、自然と人間の厳しい戦いが描かれていて、どうにかして共存できないかアシタカやサンが奮闘しますよね。
「シュナの旅」もシュナの厳しい旅を経て、自分の運命を切り開く様が描かれています。
この作品にも、「もののけ姫」のキャッチコピーでもある「生きろ。」というメッセージが強く込められているのがわかるでしょう!
まとめ
「もののけ姫」見たで。
文明と自然の宿命的対立、そのどちらでもない人々の生き様。各々に正義があり己の主張を通すために戦いが起きる。だからこそアシタカのそれでも良いから共に生きると言う姿勢は胸熱だ。互いの全てを受け入れ個々が生きれる場所で生きる事を選んだ2人の姿に今の世界は何を思うか pic.twitter.com/rw4q4qBD9p— 大佐 なにわのシュワちゃん 映画垢 (@taisadon) June 24, 2023
今回は、もののけ姫の元ネタは「づりゅっちゅな」なのか、モデルとなった妖怪や宮崎駿の原作もご紹介しました!
もののけ姫に出てくるタタリ神の元ネタと言われる「づりゅっちゅな」ですが、群馬県で500年以上前から伝承されている、未確認生物ということがわかりましたね。
書物にはづりゅっちゅなは、発見されて以来、その村では豊作になったということもあるんだとか。
もののけ姫に出てくるタタリ神は、怖い生き物に見えますが、元ネタとなったづりゅっちゅなは良い神様だったのかもしれません。
そんなタタリ神のモデルとなった「土蜘蛛」という妖怪は、平安時代の差別的用語として使われていました。
その言われた人の憎しみや憎悪がまとわりついてできた姿が、もののけ姫に出てくるタタリ神ということになるんですね。
もののけ姫の原作と言われている「シュナの旅」では、もののけ姫にも出てくる動物や世界観が似ており、宮崎駿監督ワールドを楽しめる一冊。
他にも「風の谷のナウシカ」にも出てくる動物もおり、宮崎駿監督の強いメッセージをこの「シュナの旅」からも感じることができるのではないでしょうか♪