1996年に公開したディズニーアニメーション映画「ノートルダムの鐘」。
ディズニーアニメーション映画の中では、知名度が低い作品。
しかし、この作品はこれまでのディズニー作品の中でも秀逸な出来として、評価を集めている映画の一つなのです!
「ノートルダムの鐘」には、実在する建物が出てきますが、実話なのでしょうか、原作がある物語なのでしょうか?
また、ストーリーの元ネタや時代背景・舞台はどこの国がモデルなのでしょうか?
今回は、「ノートルダムの鐘」は実話なのか、元ネタや時代背景・舞台はどこの国がモデルなのかを紹介します。
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ノートルダムの鐘は実話?
アニメ版ノートルダムの鐘でカジモドが僕の願いを歌いながら滑り降りたりを乗り出していたところ pic.twitter.com/EvEZXRweEJ
— mino* (@minomushi_alice) April 4, 2018
「ノートルダムの鐘」と聞いて、ノートルダム大聖堂が思いつく方もいるのではないでしょうか。
実在する大聖堂ですが、「ノートルダムの鐘」は実話ではなく、原作があることがわかりました。
ここでは、実話ではないことの詳細と、ディズニー映画と原作の違いをご紹介します。
ノートルダムの鐘は小説が原作で実話ではない!
カジモドとエスメラルダが出会ったのは…
年に一度の“道化の祭り”の日🔔⊹ ⋆ .
トプシー・ターヴィー・デー
*·✫🔔 #ノートルダムの鐘#トプシーターヴィーデー pic.twitter.com/3UZjagCWTq— ディズニー・スタジオ(アニメーション)公式 (@DisneyStudioJ_A) January 6, 2023
「ノートルダムの鐘」は、実話ではなく、「レ・ミゼラブル」の作者ヴィクトル・ユゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」が原作。
なので、主人公・カジモドを含め、キャラクターは実在の人物ではありません。
当時のディズニーは、子どもが楽しめる前提の作品だけではなく、大人向けのアニメーションも制作されていました。
「ノートルダムの鐘」は、圧倒的な映像美、音楽、ディズニーの常識を覆したストーリー、全てが素晴らしくもあり、ディズニーっぽさが少ないことでも大きな注目を集めている作品です。
主人公とヒロインの恋物語ではなく、より深い部分でアイデンティティを求める物語として、今のディズニーの多様性を用いるきっかけとなっていく作品なのです。
ディズニー映画と原作との違いを解説!
2月26日は、1802年 『レ・ミゼラブル』『ノートルダムの鐘』『笑う男』の原作者ビクトル・ユゴーが生まれた日です。
日本では小説家のイメージが強いですが、フランスでは詩人、政治家のイメージが強いそうです。#ミュージカル今日は何の日#レ・ミゼラブル#ノートルダムの鐘#笑う男 pic.twitter.com/4xkyCfJSXv
— みっちょん (@Rue_Scribe) February 26, 2022
ディズニー映画「ノートルダムの鐘」と、原作「ノートルダム・ド・パリ」では、違うところがあります。
まず、原作はバットエンドということ。
ディズニー映画は、最後に主人公・カジモドが、恋をしたヒロイン・エスメラルダと結ばれることはありませんでしたが、ノートルダムの大聖堂での攻防戦での尽力により、民衆から英雄扱いを受けハッピーエンド。
しかし、原作の場合、エスメラルダ悲劇の死を遂げ、カジモドも後を追うように亡くなるような文が書かれています。
そして、ディズニー映画のカジモドは優しい性格のに対し、原作では意地悪で耳が聞こえない設定。
また、カジモドの恋敵・フィーバスは、ディズニー映画では正義の人でナイスガイですが、原作では、婚約者がいるのにエスメラルダに求愛する設定、とディズニー映画と原作ではキャラクターの性格も違います。
そして、カジモドの親友として登場する3体の動く石像は、原作では登場しません。
動く石像は、ディズニー映画オリジナルなのです。
ノートルダムの鐘の元ネタや時代背景・舞台はどこの国がモデル?
『ノートル=ダム・ド・パリ』ユゴー#読了
かの「ノートルダムの鐘」の原典。当時のフランスの時代背景を知っているとより楽しめるのではないかと思う。ロマン主義描写が顕著で、とりわけフロロの性質が濃厚であった。「せむし」という言葉はやはり控えたのだろうか。 pic.twitter.com/InyggLyaPQ— ふくろー🍀 (@fukuro_0824) November 18, 2022
「ノートルダムの鐘」は、小説を原作にしたフィクションですが、15世紀のフランス・パリが舞台ということがわかっています。
そして、15世紀の時代背景も含めた深い作品。
ここでは、「ノートルダムの鐘」の元ネタや時代背景はどのようなものなのか、舞台はどこの国なのかを紹介します。
元ネタや時代背景に人種差別がある!
あと、プリンセス関係ないけど、ノートルダムの鐘も最高に良いから実写化してください。
こちらがヒロインのエスメラルダです。
最高にいい女です。何が正しくて何が間違えてるかをしっかりと理解してる知的な女性。
なぜこの名作を地上波で放送しないのかわからない。 pic.twitter.com/w5qLtpFYMD— ダリージャン👍RE4予約しろ (@dalliijan) July 4, 2019
カジモドが、ひとめぼれし恋をしたヒロイン・エスメラルダは、移動型民族のジプシー。
ジプシーとは欧州にいる定住する場所、定職をもたず放浪生活を送っている民で、欧州では被差別民となっています。
被差別民(ひさべつみん)とは、その所属する社会や共同体から享受されるべき利益を不当に制限されている集団を指す。
芸事・占い・スリなどの犯罪で生計を立てることが多く、嫌われ者。
エスメラルダは踊りで生計を立てるジプシーで、彼女もいわれなき憎悪の対象で相当な差別を受けてきたのです。
映画では、カジモドの育ての親である冷酷な判事・フロローの差別が目立ちますが、フロローが特別差別的なわけではなく、ジプシーや障がい者への偏見は、当時珍しくなかった時代背景と言えるでしょう。
原作は昔、「ノートルダムのせむし男」と訳されていました。
せむし男とは、カジモドのように骨格の曲がった人のことを指し、背中に虫が湧いている、虫のように気持ち悪いという差別用語です。
また、カジモドは、ジプシーの子として生まれました。
せむし、ジプシーという言葉は差別用語となっており、現在日本では使用されていません。
「ノートルダムの鐘」が伝えたかったことの一つとして、人間が本当に見るべきなのは、外見ではなく相手の本質ということが挙げられるでしょう。
もしかすると、差別や偏見をなくしたいというヴィクトル・ユゴーの思いが込められているのかもしれませんね。
ノートルダムの鐘は15世紀のフランスがモデル
☆『ノートルダムの鐘』のモデルとなった、
フランスにある、ノートルダム大聖堂♡ pic.twitter.com/MCzWqGw3Ew— 美♡view。 (@b1_view) December 11, 2022
「ノートルダムの鐘」は15世紀のフランス・パリが舞台。
カジモドが暮らすノートルダム大聖堂は、実在する建物です。
物語はフィクションですが、舞台設定や大聖堂の再現度はかなり忠実ですよ。
実際の大聖堂も、洗練された美しさや、建築物としての巨大さも圧巻です。
15世紀が舞台の小説にすでに登場し、ノートルダム大聖堂はそれよりも古い歴史を持つので驚きですね!
カジモドは、この大きな鐘楼の内部で鐘を鳴らす仕事を毎日していたのですね。
カジモドの親友の動く石像も、ゴシック様式の大聖堂でよくみられるデザインで、実際のノートルダム大聖堂にもありますよ。
しかし、2019年4月15日改修工事中の夜に火事にあい、現在は修復と聖堂再建が行われている最中です。
まとめ
この数日ゆっくりしつつ
ディズニー映画を3作観ました#美女と野獣#ノートルダムの鐘#ヘラクレス全部1990年代?の映画
特に#ノートルダムの鐘
は時代背景や、ディズニー作品としては、異色の人種差別や宗教にも目を向ける作品で、心が抉られました大事なことが伝えられています pic.twitter.com/GkqmnrjlLA
— 松中啓憲 (@Mark52akinori22) March 5, 2021
「ノートルダムの鐘」は、実話ではなく小説が原作で、モデルとなった舞台はどこの国かは15世紀のフランスということがわかりました。
私は、ディズニー映画は見たことはありますが、原作を読み、元ネタや時代背景を深く知ってからもう一度見たいですね。
現在、劇団四季では2022年12月18日~ 2023年4月9日まで京都劇場でミュージカル公演がされ、公開時期は不明ですがディズニーが実写映画化を進めていることが明らかになっています。
原作・ディズニー映画・劇団四季で登場人物やストーリーが違うので楽しみですね。
今回は、「ノートルダムの鐘」は実話なのか、そして、元ネタや時代背景・舞台はどこの国がモデルなのかを紹介しました。